注文住宅の土地を選ぶ際のポイントとは?
西東京エリアで理想的なマイホームを手に入れたいと思うと、注文住宅を建てるのを検討しようと思う人も多いでしょう。
マイホームを建てるためには土地を手に入れなければなりませんが、どのようにして選んだら良いのでしょうか。
後々になってから後悔してしまわないために、基本的なポイントを押さえておきましょう。
立地は後から変えられないので注意
マイホームを建てて住み始めてみると失敗したと思うことはしばしばあります。ほとんどの人が初めての経験なので見落としてしまうところがあっても仕方ないとも考えられるでしょう。
リフォームをして住みやすくするというケースも少なくありません。リフォーム技術も向上してきているので、気づいたところを少しずつ改良していくうちに理想的なマイホームに仕上げられるでしょう。
しかし、住宅と違って土地は後から変更することができないので注意が必要です。納得できる土地かどうかをまず重視して選ぶようにすると失敗が少なくなります。
最寄り駅までの距離がこのくらいなら大丈夫だろうと思っていたら、実際に毎日通勤してみるともう少し近かったら良かったのにと後悔するかもしれません。工場が近くにあって騒音が気になるかもしれないけれど妥協しようと決めたら、騒音だけでなく振動も多くて住みづらいと感じてしまうこともあります。
この他にも想定していた以上に人通りが多く、家の中にいても人目が気にかかってしまうなど、さまざまなトラブルが考えられます。このような問題はよく周辺環境を見てみれば回避することができます。
本当に購入を決めようと思ったら、一度は朝から夜まで様子を見てみて本当に良い環境が整っているかを確認しましょう。頻繁に訪れる予定の場所まで実際に歩いたり、車で移動してみたりして負担がないかも調べてみるのが大切です。
また、立地に関しては長期的な視野を持って考えることも重要になります。隣接している土地が広い空き地になっていて開放感があって良いと思うケースもあるでしょう。
しかし、空き地は誰かが購入して家やビルなどを建ててしまう可能性がある場所です。特に立地が良くて選んだという場合には、速やかに買い手が見つかってすぐに建物ができてしまうことも考えられるでしょう。
近い将来には周辺状況が変わるかもしれないという疑いの目を持って周囲を確認するのが賢明です。それに加えて、家庭の事情も将来的には変化する可能性があるのも忘れてはなりません。
今は子供がいないけれどマイホームで子供を産んで育てたいと思っているなら、子育てのための環境が整っているところを選ぶのが重要です。公園などの遊び場があったり、困ったときに訪れるクリニックが近かったりすると便利でしょう。
また、育児支援サービスの内容も自治体によって違うのでよく比較して選ぶのが無難です。そして、保育園や幼稚園に通えるか、小学校や中学校はどこにあるかといった視点も重要になります。
一方、子供のことは心配がない場合でも、自分たちがだんだんと年老いていくことも考慮することが必要です。高齢者の仲間入りをしたときにどのような行政サービスを受けられるかを考えておくのは賢いといえます。
周辺施設がバリアフリーになっているかを確認したり、高齢者施設が近くにあるかを調べたりしておくのも大切です。マイホームを手に入れたら多くの人は老後まで住んでいるので、十分に長い目で考えて好立地を探し出すようにしましょう。
マイホームを建てるための広さは肝心
この立地なら申し分ないというところに土地を見つけられたとしても、マイホームを建てるのに十分なものでなかったら意味がありません。注文住宅を建てるときには住宅の設計と土地探しを同時並行でおこなうのが肝心です。
少なくとも面積がどのくらい必要かは判断したうえで探すようにしないと時間の無駄になってしまう可能性があります。何人が住み、どのような間取りにして、それぞれの部屋にどれだけの広さが必要かは家族全体で協議しましょう。
二階建て、あるいは三階建てにすることも考慮し、許容できる面積の範囲を決めるのが大切です。実際には土地は長方形をしているわけではなく、面積的には足りていても希望しているようなマイホームを建てられないこともあります。
しかし、一般的には広いほど値段が高くなってしまうので安易に広ければ良いと言うこともできません。概ね適切な広さと考えられる物件が見つかったら、実際にマイホームを建てるとしたらどんな設計になるかを考えてみるのも重要で、うまく部屋の配置や広さを融通できそうなら有力候補にするという形で良い物件を選び出していきましょう。
広さを考えるうえでは庭をどうするかも考慮する必要があります。エクステリアを充実させたいという人も多くなっていて、ガーデニングなどを楽しめるようなスペースを確保しようと考えていることもあるでしょう。
その場合には庭で何をするかをイメージし、どのくらいの広さがあれば良いかを試算しておくのが大切です。そして、場合によってはどのくらいまでなら狭くなっても妥協できるかを考えておきましょう。
広い物件はあまり多くないため、庭を広く取ろうとすると候補が少なくなってしまいがちだからです。基本的には住むのは家の中だと考えて、住宅を建てるスペースを優先して考えるのが大切です。
また、庭をあまり広く取らない場合に特に気をつけたほうが良いのが境界線問題です。エリアによっては隣に家が建っているときには境界線からある程度の距離を開けないと建物を建てられない場合があります。
また、隣に建物がある場合には後から家を建てる人が塀を設けなければならない場合もあり、その分の広さも考慮しなければなりません。費用にも影響する部分なので十分に注意して選定するようにしましょう。
トータルの費用を考えて選ぶのもポイント
注文住宅を建てるときには土地の購入費用と建物の建築費用が別々にかかります。どちらも住宅ローンでカバーすることはできますが、個別に取り扱っているとトータルの金額がいくらになるかわからなくなってしまいがちです。
広さを検討するときと同様に、費用も常にトータルで考えるようにするのが大切です。最高の立地で十分な広さがある土地を手に入れたけれど、予算的にローコスト住宅を建てるのも厳しいといった状況に陥ってしまうリスクもないわけではありません。
逆に、もっと良い立地にするために住宅のグレードを少し落とそうといった発想を持てる場合もあるでしょう。予算の上限は限られているので、それ以上に背伸びをせずに落とし所を決めるのが大切です。
業者によっては土地の手配と注文住宅の建築を両方とも実施してくれることがあります。支払いの窓口が一つになるとトータルの費用がわかりやすく、トラブルも起こりにくいでしょう。
注文住宅を建てるときには土地を確保する必要があります。立地は後から変えることができないので最優先して慎重に決めるのが大切です。今の状況を朝から夜まで一通り確認しておくだけでなく、長期的な視野を持って本当に納得できる立地かどうかを吟味しましょう。
そのうえで、理想的なマイホームを建てられる広さがある物件を絞り込むのが良い方法です。あらかじめマイホームの設計を大まかにおこなっておき、必要な面積がどの程度かを見積もっておくと候補を選び出しやすくなります。
また、最終的には購入費用と建築費用をトータルで考えて予算内に収まるかどうかを判断しなければなりません。良いところに落とし込めるように常にトータルでいくらかかるかを考えながら選ぶようにしましょう。